もうすぐお彼岸ですね。
sasaki家では
諸々の諸事情で
お彼岸の23日と24日の2日間は精進料理をいただきます。
(ちなみに基本、朝食は精進料理です)
結婚したばかりの頃は
主人に「明日から精進料理ね」と急に言われても
ええーっっっっっ!!作らなんと?頭が真っ白状態でした。
肉、魚は一切使えない。もちろん調味料にも。
精進料理で若い男性(当時の主人)にちゃんと栄養が
つくんだろうか?!と心配になったものでした。
精進料理は、お肉・魚を摂らず不殺生(殺さないこと)をすることで、
日頃何気なくいただいている命と、それに支えられる自分の命の尊さを
見つめ直すこと、なのだそうです。
考えてみたら、確かにその通りですもんね。
結婚して5年して、大分慣れまして(否、まだ肩に力が入ってるかな・・・)
精進料理は食事を「いただく」本来の意味を考え直す機会になっている、と感じます。
精進料理というと手間をかけて時間をかけて
素材の味を引き立たせる、という崇高なイメージがあって
なかなか自分で作るイメージが出来ませんでした。
でも、主人が「これだって精進料理だよ」と言って、色々とアイデアをくれたのですが
これが目から鱗。
精進料理、という概念に囚われていただけだったんだと気付かされました。
食材の裏面の説明書きを見ると「なるほど~これって意外と精進ね」という食材もあったりして
精進料理を楽しんで作れるようになりました。
精進料理の時に口にできるもの
①お酒。
本当はですね・・・精進の時くらいお酒も辞めたほうがいいのでは、とちょっぴり思ってしまいますが。
ワインやシャンパンなども飲んでしまいます
すきっ腹に効くとです。
②天ぷら。
お野菜や舞茸の天ぷらでお腹一杯。ただし、天つゆのお出汁はかつおではなく、昆布です。
③イタリアン。パスタやピザ、グラタンなど。
チーズは精進料理に入るので、具を選べば立派な精進です。
ブルスケッタ(ガーリックトーストの上にトマトやチーズ、バジルをトッピング)も精進で。
マルゲリータも基本はトマトとバジルとチーズなので
ソースに動物性エキスが入っていないものを探して楽しんでいます。
④卵。卵は無精卵なので(読んで字の如し)精進料理に使われるのだそうです。
ボリュームたっぷりのスパニッシュオムレツなどは、精進料理とは思えないほどお腹一杯になります。
もちろん、トマトケチャップも選べば精進料理に使えます。
こうして具材を組み合わせていけば、肩に力を入れなくても
精進料理になってしまうのが楽しいのです。
これからも精進料理という範疇の中で
命を大切にする心とお料理を楽しめる良き機会にできたらいいなと思っています。
そう思うと精進料理の2日間も辛くないぞー。と自分に言い聞かせながら。